「引く(ドン引き)」という日本語の独特なニュアンスを英語で表現するなら、一番近いのは「cringe」でしょう!
…って、はい、皆さんそう思いますよね? 私も最初そう思って、意気揚々と使いまくってた時期があったんです。でもね、実はこれ、結構な落とし穴があるんです(汗)。
先日、アメリカ人の友人とオンラインで話していた時のこと。私が職場の同僚のちょっとズレた言動を話したら、思わず「Ah, that’s so cringe!」って言っちゃったんですよ。そしたら彼、ちょっと不思議そうな顔して「You mean *you* feel awkward for *them*?」って…。え、私が痛い人みたいになっちゃってる?!って、もう、恥ずかしすぎて画面越しでも顔が真っ赤になりましたよ!完璧なつもりで使ってたのに、なんか違う…このモヤモヤ、英語学習者なら共感してくれるはず。
「cringe」のホントの意味、知ってる?
さて、私の失敗談から入っちゃいましたが、じゃあ「cringe」は「引く」とどう違うのか、ちゃんとお話ししますね。
日本語の「引く」や「ドン引き」って、相手の言動に対して「あー…ちょっと…ね…」って感じで、一歩引いて冷めるような感情ですよね。幻滅とか、呆れとか、そういうのが混じってる。
対して、英語の「cringe」は、もう少し身体的な反応も伴うことが多いんです。
- 「身がすくむ、縮み上がる」というような、不快感で体がギュッとなるイメージ。
- 「vicarious embarrassment(代理の恥ずかしさ)」、つまり、誰かの見ていられないような行動に対して、「こっちまで恥ずかしくなる」という感覚が強いんです。
私の失敗談の友人の反応、まさにそれ!「君が恥ずかしいのかい?」って聞かれちゃったのも、この「代理の恥ずかしさ」の意味合いが強いからなんですね。だから、相手の言動そのものに「引いた」というよりも、「その言動を見て、こっちが恥ずかしくなった」というニュアンスで使うのが自然なんです。
「引く」「ドン引き」の様々な英語表現
じゃあ、あの複雑な「引く」の感情をどう英語で言えばいいの?って思いますよね。ご安心ください、私と一緒にいろんなパターンを見ていきましょう!
相手に興味を失った「萎える」系の「引く」:「Turn off」
相手の言動が原因で、急に熱が冷めたり、興味を失ったり、幻滅したりする時によく使われます。特に恋愛や人間関係で、相手に魅力を感じなくなった瞬間にピッタリです。
His arrogant attitude was a real turn-off for me.
(彼の傲慢な態度は、私にとって完全にドン引きだった。)
これ、まさに「引く」の中でも「萎える」に近い感情ですよね。以前、こんな記事も書いたので、一緒に読んでみてください!
「萎える」は英語で「Turn off」?急に冷めた時のスラング
「気持ち悪い」「無理」系の「引く」:「Gross」/「Disgusting」
生理的に受け付けない、「うわ、無理!」ってなるような「引く」には、これらが適切です。
He was picking his nose at the table. That’s just gross!
(彼、テーブルで鼻ほじってたよ。それドン引きだわ!)
Their behavior was utterly disgusting.
(彼らの行動は全くもってドン引きするほど不快だった。)
「呆れる」「常識外れ」系の「引く」:「That’s a bit much」/「Too much」
相手の言動が度を超していて、「ちょっとやりすぎだよ…」と呆れるような時に使います。
He started singing karaoke loudly in the restaurant. That was a bit much.
(彼、レストランで大声でカラオケ歌い始めたんだ。あれはちょっと引いたね。)
これ、まさに空気が読めないKYな行動ですよね…そういう時、「どうしたものか」って引いちゃいます。ちなみに、「空気が読めない」の英語表現は、別の記事で詳しく解説してますよ!
「空気が読めない(KY)」は英語で「can’t read the room」?
「痛い」「見てられない」系の「引く」:「Embarrassing」/「Awkward」
まさに私の失敗談で説明した「cringe」に近い感覚ですが、「こっちまで恥ずかしくなる」というのをダイレクトに表現したい時に使えます。
His attempts to flirt were so embarrassing to watch.
(彼の口説き方は見ていて本当に引くほど恥ずかしかった。)
The whole situation was incredibly awkward.
(その状況全体が信じられないくらい引くほど気まずかった。)
「ヤバい」が悪い意味で「引く」:「Crazy」/「Insane」
相手の言動が「おかしい」「信じられない」といった「ヤバい」に近い感情で「引く」場合に使えます。ただし、これらはかなり強い表現なので、使う相手や状況には注意が必要です!
He just quit his job without any plan. That’s absolutely crazy.
(彼、何の計画もなく仕事辞めたんだ。マジで引くくらいクレイジーだよ。)
この「ヤバい」って感情も、良い意味と悪い意味で全然違いますよね。英語での使い分け、ちゃんと知っておきたいところです。
「ヤバい」は英語で「Crazy」?良い意味と悪い意味の使い分け
また、これと似た「頭がおかしい」レベルの「あたおか」表現は、こちらの記事も参考になります!
「あたおか」は英語で「Nutty」?頭がおかしいレベルの凄さ
まとめ:日本語の「引く」は奥が深い!
どうでしたか? 「引く(ドン引き)」という一言の中に、こんなにもたくさんの英語表現があったなんて、私自身も改めて驚きました!
「cringe」は確かに近いけれど、「見ててこっちが恥ずかしい!」というニュアンスが強い。
それ以外の「引く」の感情は、
- 相手に幻滅したり、興味を失った時は「turn off」
- 生理的に無理な時は「gross / disgusting」
- やりすぎだと呆れる時は「that’s a bit much / too much」
- 見ていて恥ずかしい状況なら「embarrassing / awkward」
- 「ヤバい」「信じられない」という強い感情なら「crazy / insane」
…と、状況に合わせて使い分けるのがポイントです。
私みたいに「これだ!」と思って飛びついて失敗しないように(笑)、皆さんもぜひ、今日の記事を参考にしてみてくださいね!
